6年生 魚食普及事業(3回目)
2025年10月6日 11時54分料理研究家中村和憲先生、愛媛県漁政課の方を講師にお招きしての給食魚食普及事業、今日は最終回の3回目でした。6年生の子ども達は、今日が来るのを楽しみにしていたことと思います。
前回、鯛を使った給食のメニューを考え、「洋風鯛めし」「鯛だしラーメン」「鯛のからあげ」に絞りました。今日はグループに分かれてこの3つのメニューを試作、試食します。
ラーメン担当の班は、塩・みそのスープ2種類を作るグループと、麺を茹でてお椀に取り分けるグループに分かれます。
からあげ担当の班は、鯛を揚げるグループと、油淋鶏風にするためにタレを作るグループに分かれます。
洋風鯛めし担当の班は、3種のピーマンを入れたカラフルなピラフ風炊き込みご飯を作るグループと、その上に乗せる鯛の焦がしバター焼きを作るグループに分かれます。
普段の調理実習とは違い、各グループそれぞれの手順が異なりますが、子ども達は協力して声を掛け合い調理を進めていく姿が見られました。用意されたレシピを見ながら「次何したらいいん?」「あれはどこにあるん?」と一生懸命です。手が空いて台拭きをしたり、自主的に洗い物をする子もいて、さすが6年生です。
3つのメニューが無事完成。みんなで、いざ試食です。
【鯛のからあげ~油淋鶏風~】
「うまっ!」「おいしーい」と子ども達のお箸が止まりません。ネギのたれもひとつも残さず、最後まで味わっていました。
作った子ども達の感想・・・「揚げた後の魚を切るのはくずれて難しい。」「タレのネギのみじん切りが大変だった。」「揚げる時、油が飛んで怖かった。」
【鯛だしラーメン(塩・みそ)】
先生方からも「塩味は、魚の風味がすごく感じられ、上に乗っている鯛のからあげとも相性ばつぐんだった。」「みそ味は、魚の風味も残しつつのあっさりしたスープが美味しかった。」という感想がありました。
作った子ども達の感想・・・「みそをどれくらい入れるのか分量を量ったりするのが難しかった。」
【洋風鯛めし】
3種のピーマンを炊き込んだ彩り豊かなピラフに、鯛の焦がしバター醤油焼きを乗せた、オリジナル洋風の鯛めしです。「普段ピーマンが苦手だけど、これは食べることができた。」と言った子が何人もいました。また「おこげのところが最高に美味しい。」ともりもり食べる子もいました。
作った子ども達の感想・・・「野菜を切るのが時間がかかって大変だったけど、上手にできた。」「今まで食べたことのある鯛めしと全然違っていた。」「バター醤油で焼くときに、焦げすぎないようにするのが難しかった。」
子ども達は、どれが1番か選べないと言った表情で、嬉しそうに満足そうに試食していました。
最後に、3つの班ごとに、それぞれのメニューのPR動画の撮影を中村先生にしていただきました。完成した動画を1~5年生が見て、食べたいと思ったメニューに投票する予定です。食べていない1~5年生に美味しさをどのように伝えるのか、グループごとに話合いを進めていました。
3週間の魚食普及事業も今日で最後でした。普段経験することのできない体験をさせていただきました。今回の中村先生の授業を通して、子どもたちは食べる楽しさ、食べることは生きること、食べることは幸せ、食べるまでの過程の大変さ、大変調理する楽しさや難しさ、協力する楽しさ、自分たちで考えたものが形になっていく喜びなど様々なことを学び、感じることができたことと思います。子どもたちの今後の生活に活かされることを願っています。
中村和憲先生、そして愛媛県漁政課の方、大変貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。また、本日は2名の学習ボランティアの先生にもお手伝いいただき、大変助かりました。ありがとうございました。
毎時間毎時間、子ども達の笑顔がきらきらと輝いていました。ここで学んだことを、無駄にせずこれからも【食】について考えていきたいですね。
そして、1~5年生のみなさんは、どのメニューを選ぶのでしょうか。楽しみです。