避難訓練 防災士さんのお話
2025年12月11日 11時14分昨日、昼休みから避難訓練を行いました。地震発生後に西条市に大津波警報が発令されたという想定で、運動場に避難後、垂直避難で校舎二階に避難しました。
その後、体育館に移動し、吉井防災士会の渡邊了太様を講師にお迎えし、『防災についてのお話』をしていただきました。自助・共助・公助という言葉がありますが、まずは自助を大切に、怪我無く避難しましょうと話していただき、夜間の避難のために、寝室に懐中電灯と履物が必要なことを教えていただきました。
また、大きな地震の際は、机ごと吹っ飛んでしまうかもしれないので『机の脚をしっかり持って、頭を守る』ということも学びました。さらに、物が落ちるではなく、『横からテレビが飛んでくる』『冷蔵庫が部屋の中を走りまわる』という分かりやすい表現で話してくさいました。家具の固定等、日頃からの備えが重要ですね。
お話の後は各学団ごとに分かれ、登校班別に防災マップをつくりました。テーマは「大きな地震や津波が起きたとき、私たちは命を守るためにどのようにな行動をすればいいのか考えみんなに広めよう!」で、ゴールは「防災マップを完成させて、吉井のみんなが安全に命を守ることのできる行動計画をつくる」でした。
子どもたちは、体育館の壁面に吊り下げた学団別の拡大地図に、地震発生時の危険ヵ所(赤シール)・水害の危険がある所(水色シール)・交通の危険がある所(黄色シール)・学校に避難する前に一時避難する場所や避難するために安全な場所(緑シール)にシールを貼っていきました。
高学年を中心に、タブレット端末でグーグルのストリートビュー機能を使い、実際の写真を見ながら危険な個所や安全な場所を探し、低学年の子に伝えながら活動しました。
次に、シールを貼った理由を説明します。「空き家が多く、人気がなく危なそうだった。」「川の近くなので、ここを避けてから避難した方がいい。」「海や川が近い場所からは離れたほうがいい」等と、分かりやすく説明し、子ども達みんなで自分の住んでいる地域について考えていきました。
6年生がリーダーシップを発揮し、登校班のみんなの意見を一生懸命聞いたり発言したりしている姿をとても頼もしく感じました。
最後に、「次、友達と遊ぶ時には、どこが危険か考えてみたい。」「自分の地域に危険なところがたくさんあってびっくりしました。」「塀が高くて危ないところや、人気が無いことろを知ることができました。」等様々な感想が出ました。
渡邊さんからは、「防災マップがよく作れていました。」とお褒めの言葉をいただくと同時に「自分の学団だけではなく、吉井校区全体のことを知っておくといいですね。」と講評をしていただきました。体育館に、しばらく全学団の防災マップを掲示し、子ども達が見ることができるようにしました。
いつ来るか分からない南海トラフ大地震。実際に揺れると慌てない人はいないはずです。そんな中、少しでも安全に落ち着いて避難できるよう、日頃の備えがいかに大切かということを、改めて考える時間になりました。
渡邊様、お忙しい中貴重なお話を聞かせて下さり、考えるきっかけをくださり、本当にありがとうございました。
先日、東北地方で大きな地震と津波警報が出されました。保護者の皆様も、今一度、子どもさんやご家族の方と避難場所まで実際に歩いて確認したり、寝室の懐中電灯・履物、家具の固定、非常持ち出し袋などを見直してみてくださいね。